ZEISS IKON CONTESSA35／Tessar 45mmf2.8付

シンメトリックにまとめられたデザインのコンテッサ35。 伯爵夫人という名にふさわしいスタイルをしたこのカメラは、1950年代を代表する蛇腹式カメラです。ツァイスらしい高機能メカが詰まっていますが、操作法はクラカメ1、2位を争うほどの難しさを誇っています。 2重露出防止の為、スプロケットが回らないとシャッターが切れない構造です。 　各部の説明をします。正面左上の円柱状のボタンがシャッターレリーズボタン、その下にあるレバーがシャッターチャージレバーになります。 裏蓋を開けフィルムをセットします。フィルム送りは普通のカメラとは逆方向になり底板の巻き上げノブをA方向に回転させます。 レンズの前面にはピントリング、その後にシャッタースピードリング、絞りリングが位置します。速度は B,1～1/500秒で設定できます。セットはシャッターチャージの前に行ってください。特に、1/500秒は加速スプリングのチャージが加わり極端に重くなります。 すべてのセット時には、無理な操作を避けるのが無難です。 レンズ左部にあるのはフラッシュ選択スイッチ(M,X)です。 底板左に巻き戻しノブがあります。底板右の巻き上げノブ中央のボタンが巻き戻しボタンになります。巻き戻しの際はこのボタンを押しながらR方向に巻き戻しをしてください。　 カウンター（逆算式）は手動でリセットします。 　撮影は、前面の小さいポッチを押し下げ前蓋を開けてレンズ鏡胴を前に出します。次に底面右側のノブをアドバンス側に回しフィルムを巻き上げるのですが、セルフコッキング式ではないのでレンズ横のレバーを引き上げシャッターチャージをしなければなりません。次に軍艦部右の露出計に合わせてレンズボード上にある絞りとシャッタースピードリングを設定します。（本機はメーター不動のため単体露出計をご利用ください。） ピント合わせはレンズ最前面のリングで行います。 前蓋の締め方は、両側のプレートを軽く抑えると蛇腹アームロックが外れ収納できます。 正面のCONTESSA下部にある化粧ねじを外すと隠れていた三脚穴が出て来ます。ギミックですね。 　作例写真通り描写力に優れたテッサー45㎜f2.8搭載のクラッシックカメラです。オーバーホール済品、風景写真に最適のクラカメだと思います。 　注：撮影を含め保証はございません。プロフィールをお読みください。

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